アベノミクス

アベノミクスは建前上、実態は、「財政出動」「金融緩和」「成長戦略」の3本の屋といっているが、実態は、インフレターゲットが全てだ。

インフレターゲットを実現できれば、物価、特に、金融資産の上昇がおこる。株価、地価が上昇すれば、金が回り始めて、物価も上がる。物価の上昇は、利益率の高い商品を生む。当然経済はよくなる。

しかしながら、日本のインフレターゲットを実現するには、市場に現金をブチマケレバよいというものではない。

500年以上前、スペイン、ポルトガルが世界の頂点にいたとき、イギリス、フランスがスペイン、ポルトガルを打ち倒し、産業革命を迎え、世界の頂点にたったとき、イギリス、フランスがアメリカに頂点を譲り渡したとき、そして、戦後、アメリカの支援を受けつつ、特需、いざなぎ、神武、岩戸、いざなぎ、バブル を経て、一時的とはいえ、日本が世界経済の頂点にたった瞬間から、経済の収縮は始まっている。

1国の経済とは、拡大し、世界の頂点、つまり、すべての頂点を迎えると、構造的に縮小する。そして、縮小過程で、その国で創出可能な付加価値を見つけ、やがて落ち着くポイントを見つける。

もし、世界経済の頂点に居続けるなら、常に、新ら付加価値を創出し続ける必要がある。まさにアメリカがそうだ。

なぜ、世界の頂点に立つと、縮小を始めるか、それは簡単だ。

世界の頂点に立つ以前に、先進国、経済大国になる過程で、すでに、縮小は始まる。先進国になる以前、国の労働単価は低い。だから、単純労働、多くの場合は、簡単な製造業で外貨を獲得する。

やがて、徐々に複雑な製造業へ産業構造はシフトし、よりたくさんの外貨を獲得するようになる。

そして、もっとも世界で先行する分野の製造業へシフトする。その段階では、単純な製造業、たとえば紡績業などは成り立たなくなるため、業界自体が消滅する。

日本も同様のことが起こってきた。しかしながら、日本は製造業の国だと、固定観念にとらわれる日本人が多すぎた。特にリーダーシップをとるレベルの高いセグメントに。

もちろん、製造業でも、イノベーションを起こし続け、つねに、新たな世界でまだない、新たな付加価値の高い製造業をおこなうなら、経済は縮小しない。

それがアメリカだ。

しかし、日本は、テレビ、薄型テレビ、液晶テレビ、白物家電、自動車など、すでに他国から奪ってきた製造業に、バブル後もしがみついている。いまでも。

何もイノベーションはおこっていない。日本は、新たな付加価値の高い製造業を創出できていない。たとえば、ブラウン管が液晶になっても、有機ELになっても大差はない。結局は、それは映像を映すための道具に過ぎない。それは、新たな市場創出とは言えない。創意工夫のレベルだ。

近年では、IPS細胞の発見でがあったが、アベノミクスでは、なんと、IPS細胞に大した予算をつけずに、道路などのコンクリートに多額の予算をつけてしまった。特に高速道路のミッシングリンクなど持続的経済効果がまったく見込めないものにまで、IPS細胞をはるかにしのぐ大規模予算をつけるありさまだ。

脳までコンクリートになったか?と思うほど、ひどい状態だ。アベノミクスは、一時的には目標を達成する可能性はあるが、継続的に利益を生み続ける市場を創出しないと、経済が縮小するという、頂点付近の先進国(経済大国)の定めからは、逃れられない。

あとに待つのは、巨額の国債という負債だけだ。そのとき、日本はどのように、>金利だけで、国家が転覆するほどの規模の巨額の国債を処理するのか?

いま、人として何をしなくてはならないか?すべてを国の責任として、言い逃れることは、もはや有権者である。

TSE

Japanese

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